Esbjörn Svensson Trio 「Leucocyte」 [レビュー(E)]
たまにはジャズのレビューでもしてみようかと思ったらこんなののレビューしてました(何
Esbjörn Svensson Trio 「Leucocyte」
Track List
1. Decade
2. Premonition - I. Earth
3. Premonition - II. Contorted
4. Jazz
5. Still
6. Ajar
7. Leucocyte - I. Ab Initio
8. Leucocyte - II. Ad Interim
9. Leucocyte - III. Ad Mortem
10. Leucocyte - IV. Ad Infinitum
スウェーデンのジャズピアノトリオ、E.S.T.の(スタジオアルバムのみ数えると)10th。2008年作。
なお、ピアニストのEsbjörn Svenssonがすでに亡くなっており、タイミング的にこれが遺作という形に。
Track Listを一目見てもわかると思いますが、ジャズなのに組曲形式です。どこのプログレバンドなのかというところですが、突っ込むのはまだ早い。
肝心の中身ですが、「ジャズを期待すると痛い目見る」という感じです。
この作品がいったい何者なのか。人によって意見は分かれるでしょうが、ジャズのメロディーを借りたシューゲイザー、あるいはポストロックという感じでしょうか。ミニマルミュージックっぽさもあります。My Bloody ValentineとMogwaiとFaustをぐちゃぐちゃに混ぜてKeith Jarrettっぽいピアノをぶち込むとこんな感じになるのかもしれません。
あまりの奇怪なサウンドに同じサークルの人は気分悪くなったりしてました^^;
飛び交うノイズにエフェクトが分厚くかかったサウンド。どう転んでもジャズとは思えないビートに、時折かぶさる不穏でありながらうっとりするほど繊細なピアノ。ジャズを思い描くと到底聴ける代物ではありませんが、その美しさはまぎれもなく本物です。
ノイズの奔流に意識を飛ばされない自信のある方は聴いてみるといいと思います。
なお、このバンドも最初はまっとうなピアノトリオのジャズをやってたようです。エフェクトやノイズを本格的に入れ始めたのは後期から、その中でも変態御用達サウンド(何)になってるのはほぼ本作だけのようですので誤解なきよう。
E.S.T. 「Premonition」
酩酊、混沌、静寂
E.S.T. 「Still」
どんな作品か手早く知りたかったらこれを聴くのがいいかも。
E.S.T. 「Leucocyte - III. Ad Mortem」
ピアノと、ディストーションのかかったベースとの絡み合いはこの人たちの専売特許の一つでしょう。
Esbjörn Svensson Trio 「Leucocyte」
Track List
1. Decade
2. Premonition - I. Earth
3. Premonition - II. Contorted
4. Jazz
5. Still
6. Ajar
7. Leucocyte - I. Ab Initio
8. Leucocyte - II. Ad Interim
9. Leucocyte - III. Ad Mortem
10. Leucocyte - IV. Ad Infinitum
スウェーデンのジャズピアノトリオ、E.S.T.の(スタジオアルバムのみ数えると)10th。2008年作。
なお、ピアニストのEsbjörn Svenssonがすでに亡くなっており、タイミング的にこれが遺作という形に。
Track Listを一目見てもわかると思いますが、ジャズなのに組曲形式です。どこのプログレバンドなのかというところですが、突っ込むのはまだ早い。
肝心の中身ですが、「ジャズを期待すると痛い目見る」という感じです。
この作品がいったい何者なのか。人によって意見は分かれるでしょうが、ジャズのメロディーを借りたシューゲイザー、あるいはポストロックという感じでしょうか。ミニマルミュージックっぽさもあります。My Bloody ValentineとMogwaiとFaustをぐちゃぐちゃに混ぜてKeith Jarrettっぽいピアノをぶち込むとこんな感じになるのかもしれません。
あまりの奇怪なサウンドに同じサークルの人は気分悪くなったりしてました^^;
飛び交うノイズにエフェクトが分厚くかかったサウンド。どう転んでもジャズとは思えないビートに、時折かぶさる不穏でありながらうっとりするほど繊細なピアノ。ジャズを思い描くと到底聴ける代物ではありませんが、その美しさはまぎれもなく本物です。
ノイズの奔流に意識を飛ばされない自信のある方は聴いてみるといいと思います。
なお、このバンドも最初はまっとうなピアノトリオのジャズをやってたようです。エフェクトやノイズを本格的に入れ始めたのは後期から、その中でも変態御用達サウンド(何)になってるのはほぼ本作だけのようですので誤解なきよう。
E.S.T. 「Premonition」
酩酊、混沌、静寂
E.S.T. 「Still」
どんな作品か手早く知りたかったらこれを聴くのがいいかも。
E.S.T. 「Leucocyte - III. Ad Mortem」
ピアノと、ディストーションのかかったベースとの絡み合いはこの人たちの専売特許の一つでしょう。
2011-11-04 03:08
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コメント(2)
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奇怪なサウンドと思う人、ちょっとおかしいのでは。
60年代の終わりから70年代の初めにはこんなサウンド結構ありました。
キース・ジャレットや佐藤允彦、ゲーリー・ピーコック等々。
ノイズの使い方も計算されていて、よくマッチングしている。
70年代に加え新しさも加味されていて、なかなかの野心作とみますがね。
アルバート・アイラ―は今だよく分からないけど、これはいいね。
by 老年蛇銘多親父 (2011-11-08 21:36)
>老年蛇銘多親父様
またもお返事が遅くなりました。
うちのサークルの人は、ほとんどがJ-Popとジャズ中心に聴いてるので、こういうノイズやエフェクトに耐性がないのは仕方ないかなとも思います^^;
とりあえずノイズ無視しちゃえばピアノのフレーズとかすごくきれいなのですがねぇ…
かくいう自分もジャズ界隈でこういう音は初めて聴いたのですが、70年代にあったのですか。探してみます^^
by snowman (2011-11-12 01:51)