Faust 「Faust」 [レビュー(F)]

ステマじゃないですぅ><


Faust 「Faust」

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Track List
1. Why Don't You Eat Carrots
2. Meadow Meal
3. Miss Fortune

ドイツのアヴァンギャルド・プログレバンド、Faustの1st。1971年作。

結構前にE.S.T.のレビューをした時に何故か頭に思い浮かんだので書いてみます(その割には遅いですが


ドイツのプログレには変なのが多いらしいのですが、この人達はその中でもトップクラスでしょう。
端的に言うなら全編ノイズとサウンドコラージュ。牧歌的なメロディーを頭がとろけるまで反復させた次の瞬間には奇妙なノイズがうなり、ボーカルとも呼べないような謎の語りの背後では不協和音が鳴り響く。思いつきで並べ立てたかのような各構成要素には整合性のかけらも見いだせません。


…とまあ、これだけだと単なるキワモノ(実際キワモノなんですが^^;)で終わってしまうわけなのですが。

聴いていて驚くのは、全編にわたって異常な緊張感に満ちていること。この緊張感のせいなのか、最初から最後まで、一瞬足りとも気を抜くことを許してくれません。そして聴き終わったあとには、鉛でも飲まされたかのような感覚。どこかのレビューで「悪意」という言葉が使われていたのですが、まさにその言葉通りの作品な気がします。30分ちょっとの収録時間で本当に良かった^^;

個人的には作品最後の語りに、何か恐ろしいものを感じてしまうのですが、考え過ぎなのでしょうか…


Faust「Why Don't You Eat Carrots」



Faust「Meadow Meal」



非常に残念ながら、「Miss Fortune」だけなかったです。
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老年蛇銘多親父

期待通りの音でした。

ドイツのプログレというので、60年代の後半の現代音楽影響が多分にあるだろうと思っていたのでね。

ロックの世界では、ビートルズもレボリュ―ション№9あたりがこういった音楽の原点だと思っています。

それにしてこの時代、ジャズにしても無調性の世界に入り込み、当時は良く分からない音楽だななどと思っていましたけど、今聴くと何故か新鮮な感じがするから不思議です。
by 老年蛇銘多親父 (2012-07-21 22:28) 

snowman

>老年蛇銘多親父様
この界隈にはすごく興味あるのですが、敷居が高くなかなか入り込めません^^;
60年代の現代音楽(なんか変な言葉ですが^^;)についてグーグル先生に聞いたところ、メロディーやリズムが破棄された感じらしいですね。確かにこの作品にもそんなところがあります。

このあたりもしっかり聴いてみたいなぁ…
by snowman (2012-07-23 02:00) 

Stevstaict

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