Lacrimosa 「Elodia」 [レビュー(L)]

この「あるいは」でつなげたタイトルって、どこかで使われてたんだよね…。元ネタが全く思い出せないけど、この「あるいは」の使い方だけ妙に印象に残ってます。
…と、そんなことはどうでもいいとして、久しぶりのレビュー記事です^^;Lacrimosa「Elodia」

ドイツのゴシックメタル(?)バンドの6th。1999年作
Track List
1.Am Ende Der Stille
2.Alleine Zu Zweit
3.Halt Mich
4.The Turning Point
5.Ich Verlasse Heut' Dein Herz
6.Dich Zu Toten Fiel Mir Schwer
7.Sanctus
8.Am Ende Stehen Wir Zwei
(9.Und Du Fallst)
(10.Mein Welt)
*9と10は日本版ボーナストラック。

普段は邦題は書かないのですが、この作品に関しては邦題が素晴らしいので書いておきます^^;
トラックリスト(邦題)
1.沈黙の終わりに
2.共にあり、なお一人
3.抱きしめて
4.転回転
5.君の心に別れを
6.君を消せなかった
7.サンクトゥス
8.最後に残ったのは私たち二人
(9.そしてお前は落ちる)
(10.俺の世界)
…素晴らしいじゃないですか!!(待て)

というわけで、稀代のへたうまボーカリスト、ティロ様率いる、知る人ぞ知るど耽美ゴシックメタルバンド、Lacrimosaです。
…このバンド、日本ではほんとマイナーなんですよね…^^;ヤフーで「ラクリモーサ ティロ」と検索すると、約200件しかヒットしない事実。何たることOTL
ちなみに「ラクリモーサ」だけで検索すると、80000件近くヒットします。理由は簡単で、モーツァルトのレクイエムの中に「涙の日(ラクリモーサ)」という部分があるからです。このバンド名もそこから来ているらしいです。ついでに言うとタイトルの中の「罪ある人」っていうのは「涙の日」の歌詞に出てくる語句です(どうでもいい)

なんかやたら脱線するなぁ…久しぶりだからかな^^;

このバンドの最大の特徴は、なんといってもリーダーでありボーカリストのTilo Wolf(通称「ティロ様」)。ほとんどの曲の作詞作曲をしている、という意味でももちろんなのですが、より特筆すべきはその歌。簡単に言うなら''ど下手''、''声キモ過ぎ''。
いや、ねぇ…^^; 聴いてみればわかると思いますが、音程もリズムも…。
声は、これも聴いてみるのが早いのですが、捉えようによってはそこらへんのデスボイスよりもキモい。自分も最初聴いたときは(その時点ではすでにデスボイスにかなり慣れていたにもかかわらず)、拒否反応出てしばらく聴けませんでした^^;
そんなボーカルなんですが、二回目に聴くと、なぜかかっこいいと思えてしまいます。しかも聴くたびに引き込まれていく。これはもう魔力としか言いようがありません^^; 気付いた時には大好きなボーカリストです。女性ボーカリスト兼キーボーディストのAnne Nurmi(一応サブ扱いだけど絶対ティロ様よりうまい)との絡みも最高です^^


で、曲なのですが、メタルとして聴くと?マークが浮かびますが、とにかく全編泣きまくりです。この作品は特に、全編にオーケストラがフィーチャーされているためか、凄く劇的な作品になってます(とはいえ主はあくまでバンド)。プレーヤーも決してうまい方ではないのでしょうが、特にメロディーを重視する方にとっては「聴かずに死ぬことは許されない」とまで言えるようなメロディーを連発してくれます。それにしてもティロ様はなんでこうも日本人好みのコード進行を作れるんだろう…。

Lacrimosa「Alleine Zu Zweit」

キモかっこいいボーカルが冴えわたります^^
ちなみにこの曲にはPVも作られてます。こちらを貼ろうかとも思ったのですが、曲が省略されているのと、若干対象年齢が高い映像(18禁までは行かないものの)になっているのでリンクで済ませます^^;
こちら
彼らの世界観がよくあらわれているビデオなので、えっちいのが嫌いじゃない方には是非見てもらいたいところ。

邦題やビデオを見てもなんとなくわかると思いますが、歌詞は全編にわたり、愛と美を描いた、ナルシシズム溢れるもの。ホントは歌詞の和訳でも書きたいところなのですがねぇ…^^;

そして絶対、何が何でも聴いてほしい曲がこちら
Lacrimosa「Ich Verlasse Heut' Dein Herz」

ティロ様ボーカルがどうしても受け付けない人は、3:19からだけでもいいので聴いてください。ここからの五分間のインストパートだけでも2600円(定価)払う価値があると思います。最高です。「一番好きなソロはこれ!」と断言できます。ギターの方は知りませんが、キーボードの部分はちょっとかじった人なら弾けるようなものです。ソロはテクニックを見せるところでは無いんです。


余りにもマイナーすぎてこのバンドのCDがこれ一枚しか入手できてないのが悲しいですOTL(まぁアマゾンとか行けば置いてありますが)
メロディーに心打たれた方、ティロ様のキモボーカルにはまった方(ぉぃ)は探してみてはいかがでしょう^^
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コメント 4

ギターも弾けるバサー

皆さんのコメントが無いのがさびしいところ。
完全に好き嫌いが分かれそうですね。
GHBは、どちらかと言えば・・・
さて、ソロ、という話としては、GHBが思うところですが。
鼻歌で歌えることが基本かな、と。
そりゃ、難しいテクニックを使って、ギターやら鍵盤を弾きまくるのも、アリですが。
大切なのは、メロディ、旋律ですね。
いかにセンス良く、音符を並べられるか。
このバンドは、きれいなメロディ、作ってますね。
by ギターも弾けるバサー (2010-05-13 12:48) 

snowman

>バサー様
何となく予想はしてたのですが、見事にww
やっぱ声がまずいのかな…^^; メロディーはすごくいいと思うのですがね…^^;

なんというか、このバンドは、最初に「ゴシックメタル」として日本に入ってしまったのが最大の不幸かなと思います。むしろこの人たちはプログレと言った方がいい気が。まぁプログレとして入って来たとしたら余計にマイナーな存在になりそうな気もしますが^^;

ちなみに最新作でもティロ様の声は全くお変わりないようで、うれしい限り^^;
Lacrimosa「Lichtgestalt」
http://www.youtube.com/watch?v=
by snowman (2010-05-13 17:17) 

Σηο

俺は苦手だぁ[ふらふら]

こういうのならTherionの方が良いな^^
by Σηο (2010-05-13 18:25) 

snowman

>Σηο様
やっぱり^^;何となくそんな気はしてました^^;

TherionとLacrimosaって似てますかねぇ…(Therionはあまり聴いたことがないのですが)。Lacrimosaはなんというかこう、耽美なんだけどどこか「聴いてはいけないものを聴いている」的な雰囲気がこう…その……あぁもう、知らない!(待て

ちなみにそういった「背徳感」という意味では、最近手に入れたDevil Dollが、自分の中ではLacrimosaの地位を揺るがしそうな勢いです。ちなみに「ラクリモーサ ティロ」のように「デヴィルドール ミスタードクター」で検索すると、なんと73件しか出てこないというOTL
by snowman (2010-05-13 18:45) 

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