Tool 「Lateralus」 [レビュー(T)]
というわけで、またまた久しぶりのレビュー記事です。Tool「Lateralus」
Toolの3rdアルバム。2001年作
Track List
1. Grudge
2. Eon Blue Apocalypse
3. Patient
4. Mantra
5. Schism
6. Parabol
7. Parabola
8. Ticks & Leeches
9. Lateralus
10. Disposition
11. Reflection
12. Triad
13. Faaip de Oiad
知る人ぞ知る「世界最高のカルトバンド」、Toolです。
以前どこかで書いたんですが、この作品、自分が洋楽(というより音楽)を聴き始めて間もないころに、Book○ffで安売りされてるのを見かけて買ってしまったんです。どうもジャケットに何種類かあるようで、自分が買ったのは上のようなジャケットのではなく、もう少し洗練されたもの。「なんかかっこよさそうかも」とジャケ買いして開封。中から出てきたのは
こんなのOTL まだ初心だった少年snowmanは目の前が真っ暗になりました^^;
絶対買うものを間違えたと思いつつ、聴いてみると、
・
・・
・・・
完全に異形の音楽でしたOTL
かくして少年snowmanは泣きながらこのCDを売りに行き、「もう二度とあんなの買うもんか」と、心に誓ったのでした。
で、数年後、メタルとかプログレとか、色々な音楽を聴きだしたとき、ふと思い出したのがこのアルバム。「今だったら聴けるかも」と思い買い戻したわけです。
今では結構頻繁に聴いてたりします^^;
長々と前置きを書きましたが、音の方はと言うと……なんというか…説明が非常に難しいですOTL
音像はオルタナとか呼ばれるバンドに近いのですが、やってることは完全にプログレッシブメタル、という感じです。全員がかなりハイレベルの技術を持っているらしく、ぼんやり聴いてると軽がる普通に演奏しているように聞こえるのですが、少しでも身を乗り出して聴くと、その曲は複雑怪奇。変拍子なども多用しているのですが、Dream Theaterとかみたいに「それとはっきり分かる」変拍子ではなく、普通に聴いているといつの間にか変わっていて、気づいたら曲は自分の理解の及ばないところを流れている、てな感じ。あと、ギターとベースの役割がかなり自由に行き来しているらしく、その辺も感覚を狂わせる原因かなと思います。
そして、今まで書いたことと矛盾するようですが、耳を放させないだけの適度なメロディアスさを持っていたり。まぁこのメロディがまた曲者なんですが^^;
ボーカルも相当癖がありますね。独特のオーラがあります。この人がこのサウンドの核になっているのかな。あまり入ってないはずなのにすごく存在感があって、この声がないToolのサウンドというものが想像できません。
まとめると「非常にアクの強い音楽」です^^;はまれない人は絶対はまれないし、はまった人は抜け出せません。形容詞が見つからないサウンドでもあります。「ヘビー」「ダーク」「暗鬱」…それっぽい形容詞は出てきますがどれもしっくりこない。やはり「深淵」という言葉が一番しっくりくる感じですね。
曲ですが、一応リストの上では13曲になってますが、2、4、12は少し長めのシークエンスという感じで、6と7はセットで一つの曲です。八分の曲とか普通にありますが、前述の「はまった人」にとっては一瞬です^^;
12の最後はかなり長い空白で、13はノイズ。空白もノイズもちゃんと聴いてくださいね^^;
とりあえず自分が気に入ってる曲のYouTubeを。
Tool「Grudge」
ボーカルと楽器隊とで別のリズムが流れてる気がするんですよねぇ…。それでも曲としてしっかりまとまっているという不思議。きっとこの違和感は意図的なものなんでしょう。
Tool「Parabol+Parabola」*二曲まとめてどうぞ
背景画像が極彩色すぎて折角の歌詞が見にくいという罠OTL
「Parabol」のどこまでも沈降していく感覚と、一転して「Parabola」での激しくせきたてる曲調との対比が見事です。
絶対万人受けはされない音楽性ですが、聴いたことがない方は聴くと新たな世界が見えてくると思いますよ^^;(待て
Toolの3rdアルバム。2001年作
Track List
1. Grudge
2. Eon Blue Apocalypse
3. Patient
4. Mantra
5. Schism
6. Parabol
7. Parabola
8. Ticks & Leeches
9. Lateralus
10. Disposition
11. Reflection
12. Triad
13. Faaip de Oiad
知る人ぞ知る「世界最高のカルトバンド」、Toolです。
以前どこかで書いたんですが、この作品、自分が洋楽(というより音楽)を聴き始めて間もないころに、Book○ffで安売りされてるのを見かけて買ってしまったんです。どうもジャケットに何種類かあるようで、自分が買ったのは上のようなジャケットのではなく、もう少し洗練されたもの。「なんかかっこよさそうかも」とジャケ買いして開封。中から出てきたのは
こんなのOTL まだ初心だった少年snowmanは目の前が真っ暗になりました^^;
絶対買うものを間違えたと思いつつ、聴いてみると、
・
・・
・・・
完全に異形の音楽でしたOTL
かくして少年snowmanは泣きながらこのCDを売りに行き、「もう二度とあんなの買うもんか」と、心に誓ったのでした。
で、数年後、メタルとかプログレとか、色々な音楽を聴きだしたとき、ふと思い出したのがこのアルバム。「今だったら聴けるかも」と思い買い戻したわけです。
今では結構頻繁に聴いてたりします^^;
長々と前置きを書きましたが、音の方はと言うと……なんというか…説明が非常に難しいですOTL
音像はオルタナとか呼ばれるバンドに近いのですが、やってることは完全にプログレッシブメタル、という感じです。全員がかなりハイレベルの技術を持っているらしく、ぼんやり聴いてると軽がる普通に演奏しているように聞こえるのですが、少しでも身を乗り出して聴くと、その曲は複雑怪奇。変拍子なども多用しているのですが、Dream Theaterとかみたいに「それとはっきり分かる」変拍子ではなく、普通に聴いているといつの間にか変わっていて、気づいたら曲は自分の理解の及ばないところを流れている、てな感じ。あと、ギターとベースの役割がかなり自由に行き来しているらしく、その辺も感覚を狂わせる原因かなと思います。
そして、今まで書いたことと矛盾するようですが、耳を放させないだけの適度なメロディアスさを持っていたり。まぁこのメロディがまた曲者なんですが^^;
ボーカルも相当癖がありますね。独特のオーラがあります。この人がこのサウンドの核になっているのかな。あまり入ってないはずなのにすごく存在感があって、この声がないToolのサウンドというものが想像できません。
まとめると「非常にアクの強い音楽」です^^;はまれない人は絶対はまれないし、はまった人は抜け出せません。形容詞が見つからないサウンドでもあります。「ヘビー」「ダーク」「暗鬱」…それっぽい形容詞は出てきますがどれもしっくりこない。やはり「深淵」という言葉が一番しっくりくる感じですね。
曲ですが、一応リストの上では13曲になってますが、2、4、12は少し長めのシークエンスという感じで、6と7はセットで一つの曲です。八分の曲とか普通にありますが、前述の「はまった人」にとっては一瞬です^^;
12の最後はかなり長い空白で、13はノイズ。空白もノイズもちゃんと聴いてくださいね^^;
とりあえず自分が気に入ってる曲のYouTubeを。
Tool「Grudge」
ボーカルと楽器隊とで別のリズムが流れてる気がするんですよねぇ…。それでも曲としてしっかりまとまっているという不思議。きっとこの違和感は意図的なものなんでしょう。
Tool「Parabol+Parabola」*二曲まとめてどうぞ
背景画像が極彩色すぎて折角の歌詞が見にくいという罠OTL
「Parabol」のどこまでも沈降していく感覚と、一転して「Parabola」での激しくせきたてる曲調との対比が見事です。
絶対万人受けはされない音楽性ですが、聴いたことがない方は聴くと新たな世界が見えてくると思いますよ^^;(待て
2009-11-20 22:22
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コメント(8)
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>ジンジャー様
ハートありがとうございます^^
by snowman (2009-11-21 00:58)
むかしよくK.Crimsonなんかを引き合いに出して紹介されたりしてたので気にはなってたんですが、当時はグランジやオルタナが大嫌いだったので素通りしてました。
(ポリリズミックなとこはたしかにそれっぽいですね)
現代アメリカ的な暗さはちょっと苦手なんだけどいいですねコレ
Parabol,Parabolaはストーナー好きのアタシにはGroovyでたいへんGoodです[晴れ]
by 退会済み (2009-11-21 08:29)
Grudgeは、変拍子ですね。
リズムがとりにくい。
ってか、とれません。
ライブのとき、オーディエンスは、どのように頭を振るのでしょうか。
2曲目の2曲目は、OK。
音は、確かに、オルタナ系な感じですね。
いい音です。
本当の良さは、アルバムを通して聴かないと、わからないのかも。。。。
by ギターも弾けるバサー (2009-11-21 15:27)
>ジルベール様
お返事遅くなりましたOTL
King Crimsonはよく比較されてますね。やはり「Red」とかあのへんでしょうか。King Crimsonとツアーに出たこともあったらしいです。
楽器はアメリカ的な暗さですが、歌詞はどうも仏教的な世界観みたいです。今回貼った曲にはあまりありませんが、アジア的なリズムなんかも頻繁に出てきます。
by snowman (2009-11-22 17:20)
>バサー様
お返事遅くなりましたOTL
この人たちの変拍子は凄まじいです。変拍子を作ろうとして変拍子にしてるのではなく、作りたいように作ったらたまたま変拍子だったかのような…奇妙な自然さがあります。
この人たちのライブですか…説明する前に見てもらった方が早いんでどうぞ
Tool「Grudge (Live)」
http://www.youtube.com/watch?v=
見てもらうとわかるように基本真っ暗です^^;真っ暗なところにカルト趣味満載の映像が流されるので怪しさ満点です^^;
そしてこのバンド、面白いのがメンバーの立ち位置。''フロントマン''とある通り通常はボーカルが一番前でしょうが、このバンドではボーカルはステージ上の奥まった位置。しかも照明が一番当たらない場所。加えて時によっては、さらに後退してドラムの後ろにもぐっちゃうこともあるんだとか。何してんだフロントマン^^;
そういえば観客の頭の振り方ですが…残念ながら映っている動画はありませんでしたOTL最後の方に出てくる人形(?)がめちゃくちゃ頭振ってるのでそれで我慢してください(ちょっと待て!!)
by snowman (2009-11-22 18:06)
>Contrex様
ハートありがとうございます^^
by snowman (2009-11-22 18:07)
http://www.youtube.com/watch?v=
[嬉しい顔]
by ギターも弾けるバサー (2009-11-30 19:08)
>バサー様
ごめんなさい、前日には聴けませんでしたOTL
ありがとうございます^^
by snowman (2009-12-01 00:10)